双子の息子たちが無事、中学に入学した。
それぞれべつの私立中学に通うことになる。
入学式を見ても、それぞれ個性があり、
二人はいよいよ別々の道を歩み始めるのだろう。
自分の中学入学を振り返ると、期待と不安のまざった複雑な気持ちだった。
地元の中学に進んだのだが、なんの予備知識もなかった。
最初は平和に過ごしていたが、実はけっこう荒れていて、校内暴力が社会問題になっているような時代だった。
いじめにもあい、心が休まる場所ではなかった。
進学塾の方が居心地がよかった。
受験勉強に没頭することで、居心地の悪い中学生活から逃げていた。
中学から高校というのは思春期で、子供から大人への階段を登る時期。
心の成長には痛みがともなうものだ。
決して楽しいことばかりではなかった自分の中学生活を振り返ると、息子たちがどんな中学生活を送るのか少々不安な気もするが、母親にメンタルは鍛えられてるので、なんとかなるだろう。
とうちゃんは学費をかせぐために、今日も会社に行くのだった。