【言葉を編む】

 

天より
雨のごとく
降り注ぐ
言葉をとりて
ふみ(文)を編む。

ふみをつなげば
しか(詩歌)となる
ふみをつづれば
物語となる
そうして
言葉を編んでゆく

言葉の一つ一つに
言霊が宿り
つないだ言葉が共鳴して
波動となる

言葉の波動が
人の心を
揺らす、揺らす

明るい言葉は
人の心を照らす

暗い言葉は
人の心に
影を落とす

光のつるぎ(剣)
闇のつるぎ
二つのつるぎ持ちて
言葉を編む

光のつるぎは明るい言葉を
闇のつるぎは暗い言葉を
操る

そのどちらもが
渾然一体となった
今の世ならば、
そのどちらをも
精妙に
織り込み、
織り込み、
ふみを編み、
しかを編み、
物語を編む。

それが
わたくしの
こんじょう(今生)の
生きるあかし(証)ぞ。

 

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