【スピリチュアルな王子と乞食】
むかしむかしのお話。
あるところに王子様がいました。
王子様は、ちやほやして育てられたため、とてもわがままな性格になりました。
王は、平民の気持ちがわからないと、よい王様になれないと王子をさとしましたが、王子にはピンと来ません。
経験したことがないから、わからないのです。
そうして、わがままいっぱいに育った王子は、みんなに嫌がられる王様になりました。
わがままな政治をして、民に重税を課し、自分はぜいたくな暮らしをするのでした。
ある日、我慢できなくなった平民たちは、革命を起こし、王様は捕らえられて、殺されてしまいました。
あるところに乞食がいました。
とても貧乏な家に生まれて、なんでも家族で分け合って暮らしました。
仕事にもつけず、物乞いをして暮らしましたが、みんな、乞食の境遇に同情してやさしくしてくれました。
だから、暮らしは貧しかったけれど、幸せな人生を送りました。
乞食の人生を終えて、あの世に戻った魂は言いました。
「王子の人生ではわからなかったことが、乞食の人生でわかったぞ。
王子の人生では、人の痛みがわからなかったために、失敗してしまった。
乞食の人生では貧しさの苦しみと、人の心のあたたかさを身に染みて感じた。
今度また、王子の人生を歩むなら、もう同じ過ちは繰り返さない。
多くの人が幸せになれるような政治をしよう。」
魂は、再び王子になる人生計画を作って、神様に提出しました。
さて、この魂は、再び王子に生まれて、今度はよい人生を送れたのでしょうか。
それとも、また失敗してしまうのでしょうか。
いずれにしろ、魂は、いろんな人生を経験したいのは確かなようです。
自分の魂がより輝く人生を、誰もが送りたいのです。
そのためには、一度の人生だけでは足りないのです。
数多くの人生を経験し、成功と失敗を重ねることで、多くの学びを得るのです。
失敗という肥料があるから、
成功という花を咲かせることができる。
成功だけが人生ではない。
たまには失敗するための人生もあり。
魂の学びとなれば、それでオッケー。
どっとはらい。
よっくるo(^▽^)o