図書館本ではなく、自分の本棚から江國香織さんを
引っ張り出してきました。
『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』
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内容(「BOOK」データベースより)
情熱。ため息。絶望…
でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!
恋愛は世界を循環するエネルギー。
日常というフィールドを舞台に、
かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。
主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.
9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、
ソフィスティケイトされたタッチで描く
「恋愛運動小説」。
📕📘📕📘📕📘
江國香織さんらしい、というか
なんとなく不思議で儚げな女性や
キャリアウーマンだけど実は心寂しい女性や
好きな男性を自分の人生に取り入れたい女性など
ホントにいろんなタイプの女性が出てきます。
どのひとにも、なんだか自分に似た部分があるような気がしたり
いやー私はこうは思わないなぁ、なんて思ったり。
それぞれの人生を一緒に歩いているような気になる作品でした。
後書きで唯川恵さんが書かれていた
次の言葉が、もう、しっくりぴったり、で。
『江國さんの小説は、いつも完璧に江國さんの世界である』
そうなんだよなー。
江國さんの小説は、どれを読んでも
江國さんの世界観で満ち溢れていて
読んでいてとっても心が安らぐし
江國さんの手にかかると、なんてことない日常が
途端にキラキラ見えてきてしまうから不思議。
江國香織さんの小説が読める、この時代に
一緒に生きていて本当によかった。
大袈裟なようだけど、
心からそう思える、大好きな作家さんがいる、
ということは、とっても幸せなことだと感じる夜です。