『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』江國香織 | Spice to daily life in America

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フルタイムで働くアラフォーワーママ。まさかの海外赴任が決まり、2023年4月からアメリカでのワーママ生活が始まりました。夫、息子たち(3歳と8歳)とのドタバタ4人暮らしです。

なんだかどっぷりハマりたい気分だったので
図書館本ではなく、自分の本棚から江國香織さんを
引っ張り出してきました。

『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』




内容(「BOOK」データベースより)

情熱。ため息。絶望…

でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!

恋愛は世界を循環するエネルギー。

日常というフィールドを舞台に、

かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。

主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.

9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、

ソフィスティケイトされたタッチで描く

「恋愛運動小説」。



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江國香織さんらしい、というか

なんとなく不思議で儚げな女性や

キャリアウーマンだけど実は心寂しい女性や

好きな男性を自分の人生に取り入れたい女性など

ホントにいろんなタイプの女性が出てきます。


どのひとにも、なんだか自分に似た部分があるような気がしたり

いやー私はこうは思わないなぁ、なんて思ったり。


それぞれの人生を一緒に歩いているような気になる作品でした。


後書きで唯川恵さんが書かれていた

次の言葉が、もう、しっくりぴったり、で。


『江國さんの小説は、いつも完璧に江國さんの世界である』


そうなんだよなー。


江國さんの小説は、どれを読んでも

江國さんの世界観で満ち溢れていて

読んでいてとっても心が安らぐし

江國さんの手にかかると、なんてことない日常が

途端にキラキラ見えてきてしまうから不思議。


江國香織さんの小説が読める、この時代に

一緒に生きていて本当によかった。


大袈裟なようだけど、

心からそう思える、大好きな作家さんがいる、

ということは、とっても幸せなことだと感じる夜です。