『ワーキング・ホリデー』を読み終わってから
即、図書館で予約をしていた、続編の『ウィンター・ホリデー』
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内容(「BOOK」データベースより)
元ヤン&ホスト→宅配便ドライバーの父+しっかり者の小学生の息子
一人から二人、そして仲間と……大人気「ホリデー」シリーズ第二弾!
元ヤンキーで元ホストの大和と突然現れた
しっかり者の息子・進のひと夏の絆を描いた
『ワーキング・ホリデー』、その待望の続編!
冬休みに進がやって来るのを心待ちにしつつ、
自分の知らぬ間に女手一つで頑張っていた元恋人で
進の母親・由希子のことが気にかかって仕方ない大和。
しかし、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で……。
そんな季節を舞台に、大好きな人と一緒に過ごせる幸せに
改めて気づかせてくれる、6編の物語が収められています。
📕📘📕📘📕📘
早速、順番が回ってきたので、借りてきて
通勤電車の行き帰りで読みました。
前作も面白かったのですが
今回は、それ以上に面白かった!!
面白い、と言うか、泣ける、と言った方が正しいですね。
大和の気持ち、進の気持ち、由希子の気持ち。
どれも共感出来るところばかり。
大和と進の新しい親子としての関係。
まだ確立してなくて、お互い気持ちがすれ違ったり
相手のことを思いすぎたり。
なんだか恋愛初期のカップルみたい!
そんな進を、今まで女手一つで育ててきたお母さん、
由希子の気持ちを想像すると、何とも切なくなってくる訳で。
自分がきっかけを与えたとは言え
進と大和がどんどん仲良くなっていくことに
ジェラシーを感じたりして。
きっと「ここまで育ててきたのは私なのに」という自負もあるだろうな、と。
そしてジャスミンの言うセリフが、もう、どれもこれも心に突き刺さる。
「お手軽は馬鹿を作る近道なんだから」
「どこまでも近づくだけの人間関係なんて存在しないのよ」
「独りを受け止めきれない人間は、二人でいても三人でいても
孤独なままなんだから」
普通の人よりも色んな経験をしてきたであろう
ジャスミンだからこそ言える、これらの深い言葉。
こんな人に現実に出会ってみたい!
直接話がしてみたーい!!
母ちゃん5年目の私。
まだまだ息子とは、近づくだけの親子関係ですが
いつか、息子が私から離れていく時が来るはず。
その時が来るまで、今のうちに、たくさん抱きしめて
たくさん話をして、たくさん甘やかしてあげよう。
読みながら色んな感情が湧きあがってきましたが
心があたたかくなる、ほっこりする作品でした✨
映像化されたらすごく面白いだろうな