『がらくた』江國香織 | Spice to daily life in America

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フルタイムで働くアラフォーワーママ。まさかの海外赴任が決まり、2023年4月からアメリカでのワーママ生活が始まりました。夫、息子たち(3歳と8歳)とのドタバタ4人暮らしです。

読書記録です。


とにかく忙しい毎日だからこそ

パソコンとスマホばかり眺めるのではなく

意識的に本を読む時間を持とうと思っている今日この頃。
久しぶりに、図書館の本ではなく
自分で持っている本を再読しました。

大大大好きな江國香織さんの『がらくた』

内容(「BOOK」データベースより)

私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも―。

45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。

そして、大胆で不穏な夫。

彼は天性の魅力で女性を誘惑する。

妻以外のガールフレンドたちや、

無防備で大人びた美海の心を。

柊子はそのすべてを受け容れる、

彼を所有するために。

知性と官能が絡み合い、

恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。




最初に読んだのがいつだったか

もう覚えていませんが、自分が妻になり母になったからか

いろんな登場人物、それぞれに感情移入してしまい

心があっちこっちに揺れて大変でした(笑)


夫を愛するがゆえに、ガールフレンドごと夫を受け入れて

所有することを選んだ柊子。

子どもと大人の狭間で揺れ動く美海。


中でも1番共感したのは、美海の母かな。

夫と別れてシングルマザーで

仕事しながら子育てしながら

恋愛も楽しもうとしつつも

どこか恋愛に振り回されてるところ。


江國さんが描くそれぞれの登場人物が魅力的で

日常の中のワンシーンを読むだけで

その人の姿形まで目に浮かんで来ます。


江國香織さん。

やっぱり好きだなぁ照れ



疲れた時に現実逃避するのに

ぴったりの作品でした。


他の本も読み直してみようかな。