読書記録です。
とにかく忙しい毎日だからこそ
パソコンとスマホばかり眺めるのではなく
意識的に本を読む時間を持とうと思っている今日この頃。
久しぶりに、図書館の本ではなく
自分で持っている本を再読しました。
大大大好きな江國香織さんの『がらくた』
![]() | がらくた (新潮文庫) 637円 Amazon |
内容(「BOOK」データベースより)
私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも―。
45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。
そして、大胆で不穏な夫。
彼は天性の魅力で女性を誘惑する。
妻以外のガールフレンドたちや、
無防備で大人びた美海の心を。
柊子はそのすべてを受け容れる、
彼を所有するために。
知性と官能が絡み合い、
恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。
最初に読んだのがいつだったか
もう覚えていませんが、自分が妻になり母になったからか
いろんな登場人物、それぞれに感情移入してしまい
心があっちこっちに揺れて大変でした(笑)
夫を愛するがゆえに、ガールフレンドごと夫を受け入れて
所有することを選んだ柊子。
子どもと大人の狭間で揺れ動く美海。
中でも1番共感したのは、美海の母かな。
夫と別れてシングルマザーで
仕事しながら子育てしながら
恋愛も楽しもうとしつつも
どこか恋愛に振り回されてるところ。
江國さんが描くそれぞれの登場人物が魅力的で
日常の中のワンシーンを読むだけで
その人の姿形まで目に浮かんで来ます。
江國香織さん。
やっぱり好きだなぁ
疲れた時に現実逃避するのに
ぴったりの作品でした。
他の本も読み直してみようかな。