『その手をにぎりたい』柚木麻子 | Spice to daily life in America

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フルタイムで働くアラフォーワーママ。まさかの海外赴任が決まり、2023年4月からアメリカでのワーママ生活が始まりました。夫、息子たち(3歳と8歳)とのドタバタ4人暮らしです。

読書記録です。

またまた柚木麻子さん。
『その手をにぎりたい』

〈内容紹介〉
80年代。都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。
そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。 
青子は、その味に次第にのめり込み、
決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。 
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、
転職先を不動産会社に決めた青子だったが、
到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
一ノ瀬との恋は成就するのか? 





いやぁ、、、面白かったです。
グイグイ引き寄せられました。

私はバブル世代ではないし
男女雇用機会均等法が浸透した後に
社会人になったので、青子が生きた時代は
リアルタイムでは知りませんが
もし私が青子の時代に生まれていたら
きっと彼女と同じ生き方をした気がします。


女だからといって、男の人にニコニコして
代わりにタダでご飯を奢ってもらうのは性に合わない。
自分で稼いだお金で美味しいものを食べたい。
仕事もそれなりに頑張る。

精一杯生きている青子に共感できる点がたくさんあり
応援しながら読み進めました。

ラスト、どうなるんだろう? とドキドキしてましたが
なるほどね、と思える結末で納得。



私自身は、残念ながら
回らないお寿司屋さんのカウンターには
座ったことはありませんが、いつか行ってみたいな。


そして、お店のカウンターで1人で堂々と食事をしたり
お酒を楽しんでる女性って格好いいですよね。

今の状況で、そういう時間を作るのはかなり難しいですが
では夫はどうか? と考えてみると
1人であちこち自由気ままに楽しんできてるワケで・・・
(これ以上考えるのはやめておきます)



いつか、もう少し子どもが大きくなったら
私だけの行きつけのお店とか、持てたらいいな照れ