『ニシノユキヒコの恋と冒険』川上弘美

久しぶりに恋愛小説(と分類していいのかな？)など

読んでみようかと思いたって

手に取ったのがこちら。

内容（「BOOK」データベースより）

ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ…。

姿よしセックスよし。

女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。

だけど最後には必ず去られてしまう。

とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった

男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを

交情あった十人の女が思い語る。

はてしなくしょうもないニシノの生きようが

切なく胸にせまる、傑作連作集。

この小説、竹野内豊さんが主演で

映画化されてましたよね。

私は、映画は見たことがないので

小説が初めまして、です。

と言いつつ、主演が竹野内さんだと

知ってて読んでいたので、頭の中で

ニシノユキヒコ＝竹野内さんを想像しながら

読んでいました。

ニシノくん。

もし現実に私が彼に会ったら

彼に恋することはきっとない・・・と思います、多分

が、彼の魅力は分かる気がします。

中学生の時のお姉さんの死を引きずり

人を愛するということが分からない、というニシノくん。

でも、女性に優しく、女性を喜ばすことを
たくさん知っているニシノくん。

彼と出会い、ひと時を共に過ごした女性たちは

みんなそれぞれ、幸せだったと思います。

が、ニシノくん自身はどうだったんだろう？

「幸せ」とは言えないんじゃないかな・・・？

自分の生活とは全くかけ離れた話でしたが

そう割り切って楽しめる作品でした。

こういう恋物語も、たまにはいいですね

Spice to daily life in America