また読んでしまった、重松清さんの本です。
きっと泣いてしまうだろうと思いましたが
読みたい気分だったので、読んじゃいました。
- その日のまえに/重松 清
- ¥1,543
- Amazon.co.jp
内容(「BOOK」データベースより)
僕たちは「その日」に向かって生きてきた。
昨日までの、そして、明日からも続くはずの
毎日を不意に断ち切る家族の死。
毎日を不意に断ち切る家族の死。
消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。
死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、
それぞれのなかにある生と死、
そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。
誰にも、いつかは訪れるであろう『死』
それが来る日=その日 は
突然の方がいいのだろうか?
それとも、余命○年と宣告されて
準備期間を経て、その日を迎える方がいいのだろうか?
この短編集では、どちらのパターンも読むことが出来ます。
読んでて、とめどなく涙がこぼれてきました。
私自身は、両方、経験したことがあります。
会社の同期が、30代半ばという若さで
寝ている間に心臓が動きを止めてしまい
ご家族が朝起きたときには、既に天国に旅立っていた、
ということがありました。
多分本人も、何が起こったのか
分かってなかったんじゃないかな・・・
身近な人が、病気を宣告され
数年の闘病生活の末に、他界したことがあります。
「その日」が、そう遠くないうちに来るということを
家族みんなが分かっていました。
本人には、明確には伝えていませんでしたが
何となく、気がついていたような気がします。
どっちがいいのか、今の私には分かりません。
自分の死であれば、後者がいいなと思います。
その日までに、やりたいことをやって
会いたい人には会って、その日の後の段取りをして。
自分の家族であれば、、、、どうなんだろう。
会いたい人には会って、その日の後の段取りをして。
自分の家族であれば、、、、どうなんだろう。
どっちを想像するのも、正直、嫌です。
でも、この本では
後者の家族の姿の方が、何となく
幸せに描かれているように感じました。
幸せに描かれているように感じました。
赤ちゃんが生まれたら
また気持ちが変わるかもしれないけど
また気持ちが変わるかもしれないけど
私はやっぱり「その日」までに
準備期間がある方がいいような気がします。
ちなみに、この本では「その日」の前後のことを
決して重苦しく描いているわけではなく
むしろ淡々と描いてあり
読んでいて、気持ちが落ち込むようなことは
全くありませんでした。
いつも思いますが、重松さんの描く家族って
本当に素敵だなと思います

そういえば『流星ワゴン』がドラマ化されますね。
どんな映像になるのか、楽しみです
