『つるかめ助産院』小川糸 | Spice to daily life in America

Spice to daily life in America

フルタイムで働くアラフォーワーママ。まさかの海外赴任が決まり、2023年4月からアメリカでのワーママ生活が始まりました。夫、息子たち(3歳と8歳)とのドタバタ4人暮らしです。

少し前に読んだ『食堂かたつむり』の作者である
小川糸さんの作品です。


週末に、図書館で借りてきたのですが
1日で一気読みしてしまいました。
ものすごくいい作品でした。

<あらすじ:「BOOK」データベースより>
  夫が姿を消して傷心のまりあは
  一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い
  予想外の妊娠を告げられる。
  家族の愛を知らずに育った彼女は
  新しい命を身ごもったことに戸惑うが
  助産院で働くベトナム人のパクチー嬢や産婆のエミリー、
  旅人のサミーや妊婦の艶子さんなど、
  島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ
  少しずつ孤独だった過去と向き合うようになり―。
  命の誕生と再生の物語。 


自分の殻に閉じこもって、心を閉ざしていた
主人公まりあが、個性的で魅力的な仲間と出会い
時間を一緒に過ごすことによって
少しずつ、自分の殻から出てくる姿が
優しく、あたたかく描かれています。

人が生まれてくるとは、どういうことか。
生きていくとは、どういうことか。

そんなことが、自然と心の中に浮かんできて
気が付いたら、泣きながら読んでました。

そして、この作品。
出てくる登場人物が
みんなとっても魅力的なんです!
こんな助産院が本当にあったら
私も行きたいな・・・ と本気で思いました。

『食堂かたつむり』の時もそうでしたが
自然の恵みを頂く=食べること、だということが
丁寧に描かれていることも、印象的です。


とにかく、素敵な素敵な本でしたハート

図書館で借りてきた本ですが、この作品は
改めて買って、手元に置いておこうと思います。