『犬とハモニカ』
犬とハモニカ/江國 香織

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江國香織さんらしさが
あっちこっちに詰まった素敵な短編集で
大事にゆっくり読もうと思っていたにも関わらず
一気に読み切ってしまいました

どの話もよかったのですが
一番好きなのはやはり
『犬とハモニカ』かな。
空港の国際線到着ロビーを舞台に
そこに集う人々のドラマを描いた作品。
私は、そもそも、空港のざわめき感というか
色な人の思いが交錯した混沌とした感じが好きなのですが
その雰囲気が、非常に美しく記されていて
読み進めていて、とても楽しかったです。
『寝室』も魅力的なお話でした。
ただ、こちらについては
ちょっと怖い点があるというか・・・
私は浮気はしたことがないので
何とも言えませんが

これが「なるほど」と思える感情なのであれば
夫婦って何なんだろう。。。。と
ちょっと考えてしまいました。
ちなみに。
江國香織さんとの出会いは、高校生のとき。
最初に読んだ小説が『きらきらひかる』でした。
きらきらひかる/江國 香織

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その時以来ずっと、大好きな作家さんの一人です。
ここ数年、小説を読む量を意識的に減らしており
江國さんの新刊が出ていることを知ってはいましたが
あえて、手に取らないようにしていました。
週末、図書館へ行った際、そろそろ小説読みたいな・・
と思い、真っ先に江國さんの本を手に取ったんですが
やっぱり、江國さんの本は素敵です。
読み終わって、心があたたかく、ほっこりする。
肌触りのいい洋服に出会えた時のような
いつも通る道に可憐な花を見つけた時のような
小さな幸せで、自分が満たされる感覚。
実は、もう一冊、江國さんの本を借りてきたので
こちらも、読むのがとっても楽しみです
