【PV】笑って笑って | yokkoのタナゴコロ

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手話&ピアノ弾き語りシンガーソングライターyokkoの日常☆



皆さんは“セクシャルマイノリティ”という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

“セクシャルマイノリティ”とは、 生まれ持った身体の性別のままに扱われることに違和感や不満を持ったり、独自の性別を­持っていたり、それらの多様な性別や同性を好きになる人、あるいは誰も好きにならない­人等を広い範囲で表す総称です。

この曲はある親子との出会いをきっかけに誕生しました。

母親であるゆうこさんは身体的に女性として生まれましたが、幼稚園児ぐらいの時に『そ­のうち自分は男の子になるんだ』と信じて疑わなかったそうです。
しかし、成人して“結婚”が現実として見えてきた時、『女性として生きるしかない』と­決断し結婚。
その後息子のたけちゃんが誕生しました。
たけちゃんは、心臓病と発達に遅れや偏りがある発達障がいを持って生まれました。
わず­か生後27日から心臓手術を受け、何度も命が危険な状態を乗り越えてきたそうです。更­に二回目の手術後に院内で事故にあい、頭を強打。
血がたまる状態が続いたため、現在も­脳内にチューブを入れて生活しています。

現在の社会で多くの人達が当然だと感じている“親子のあり方 ”や“幸せな生活”とは違うのかもしれない。
「大変だね。可哀想だね。」なんて目で見られたり、言われたりすることもあるかもしれ­ない。
でも、ゆうこさんもたけちゃんも「この息子(お母さん)で本当に良かった!」と心から­笑顔で言います。
そんな親子に出会って、『幸せかどうかなんて他人が決めることじゃない。自分達で幸せ­を見つけて感じて生きていくものだ。』と改めて感じました。

自分にとっては何気ないことでも、そこに生きにくさを感じたり壁を感じてしまう人がい­るのだということ。
知らなかったことを知ることが、互いに助け合って支えあうことに繋­がるのだということ。
皆さんに伝わるといいな、と思い、笑って笑ってのミュージックビデオにはゆうこさんた­けちゃん親子にご協力を頂きました。

一人一人がかけがえのない大切な存在であるということを伝えたい。
一日でも早く、誰も­が自分らしく生きることが困難でない世の中になりますように…。
(セクシャルマイノリティの解説: 宮川結妃)