2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2802ページ
ナイス数:99ナイス
きみは赤ちゃんの感想
分娩の壮絶な苦しみ、妊婦が経験する出産という大事業の一部始終が、作家ならではの観察眼で克明に描かれている。
出産後の、ホルモンバランスの崩れによる産後クライシス、仕事と育児の両立、夫婦間の考えの違いからくる衝突、たえまない病気との闘い、卒乳の時期などなど、子育てをする家族なら誰もが見舞われるトラブル
にどう対処したかも、読みどころ。
色んな人にすすめられ読んだ一冊。最後には泣いてしまった。命の誕生は命がけだと改めて思う。
読了日:12月4日 著者:川上未映子
男ともだちの感想
男ともだちハセオは恋人ではない。彼には親密に付きあっている女性たちがいるだろう。でもひょっとすると、男ともだちは女たちにとって、恋人なんかよりずっとずっと大切な相手なのではないか。いつまでも変わらずに、ふとした拍子に現れては予想もつかない形で助けてくれる。
29歳、そして30歳。
仕事と男と友情の、熱くてビターな関係のさめた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調なのに、本当に描きたかったことを見失っている―京都在住イラストレーター神名葵29歳の熱くてダークな疾走する日常。
読了日:12月5日 著者:千早茜
女のいない男たちの感想
恋人や妻から捨てられ裏切られた男たちを描いた短編集。彼らのこころの傷をいろんな角度から照らしている。
読了日:12月8日 著者:村上春樹
デビクロくんの恋と魔法の感想
ちょっとへたれな書店員、光にはもうひとつの顔があった。夜になると、デビクロ通信という謎のビラを、全力でボム(配布)するのだ。そんな光に、ある日、運命的な出来事が訪れる。物語は少し浅い気もしたけど杏奈の恋する想いがまた切ない。
読了日:12月12日 著者:中村航
あなたの人生、片づけますの感想
部屋を片づけられない人間は、心に問題がある。と考えている片づけ屋、大庭十萬里は、原因を探りながら手助けをしていく。部屋を片付けるのではなく、片付けられるようにするという言葉が身にしみる。
読了日:12月14日 著者:垣谷美雨
Nのために (双葉文庫)の感想
大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望、西崎真人と親しくなる。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべてはそれぞれのNのために。
読了日:12月16日 著者:湊かなえ
今日も怒ってしまいました。―オンナの人生、笑ってスッキリの感想
益田さんがまだかなり若い印象。今のほっこりした感じがいいなぁ。
読了日:12月19日 著者:益田ミリ
誰かが足りないの感想
予約を取ることも難しい評判のレストラン、ハライ。10月31日午後6時に、たまたま一緒に店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、その悩みと前に進もうとする気持ちとを、丹念にすくいとっていく。足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。
読了日:12月21日 著者:宮下奈都
彼女の家計簿の感想
その家に遺されていたのは、日々の暮らしが記された家計簿。そこには男と駆け落ちして心中した女の秘密が。戦後の生活の苦しさ、母親の愛情も読み取れる。
読了日:12月22日 著者:原田ひ香
ふくわらいの感想
マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。
彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、誰もが目を覆うような特異な体験をした。
その時から、定は、世間と自分を隔てる壁を強く意識するようになる。
日常を機械的に送る定だったが、ある日、心の奥底にしまいこんでいた、自分でも忘れていたはずの思いに気づいてしまう。 少しずつ変化する主人公の感情がみてとれる。少し描写はグロいかなぁ。
読了日:12月26日 著者:西加奈子
愛なんて嘘の感想
誰といても孤独なのは、結局、この世界が人々の裏切りで満ち満ちているから。結婚や恋愛に意味なんて、ない。けれどもまだ誰かといることを切望してしまう。正解のない人生ならば、私は私のやり方で、幸せをつかみとる。かつての恋人を探し続ける女。死んだ親友の妻に同居を強要された男。離婚し、それぞれ再婚しても二人で添い遂げる約束をし続ける夫婦。自己愛という究極の純愛を貫く六つの短編集。
読了日:12月30日 著者:白石一文
読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2802ページ
ナイス数:99ナイス

分娩の壮絶な苦しみ、妊婦が経験する出産という大事業の一部始終が、作家ならではの観察眼で克明に描かれている。
出産後の、ホルモンバランスの崩れによる産後クライシス、仕事と育児の両立、夫婦間の考えの違いからくる衝突、たえまない病気との闘い、卒乳の時期などなど、子育てをする家族なら誰もが見舞われるトラブル
にどう対処したかも、読みどころ。
色んな人にすすめられ読んだ一冊。最後には泣いてしまった。命の誕生は命がけだと改めて思う。
読了日:12月4日 著者:川上未映子

男ともだちハセオは恋人ではない。彼には親密に付きあっている女性たちがいるだろう。でもひょっとすると、男ともだちは女たちにとって、恋人なんかよりずっとずっと大切な相手なのではないか。いつまでも変わらずに、ふとした拍子に現れては予想もつかない形で助けてくれる。
29歳、そして30歳。
仕事と男と友情の、熱くてビターな関係のさめた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調なのに、本当に描きたかったことを見失っている―京都在住イラストレーター神名葵29歳の熱くてダークな疾走する日常。
読了日:12月5日 著者:千早茜

恋人や妻から捨てられ裏切られた男たちを描いた短編集。彼らのこころの傷をいろんな角度から照らしている。
読了日:12月8日 著者:村上春樹

ちょっとへたれな書店員、光にはもうひとつの顔があった。夜になると、デビクロ通信という謎のビラを、全力でボム(配布)するのだ。そんな光に、ある日、運命的な出来事が訪れる。物語は少し浅い気もしたけど杏奈の恋する想いがまた切ない。
読了日:12月12日 著者:中村航

部屋を片づけられない人間は、心に問題がある。と考えている片づけ屋、大庭十萬里は、原因を探りながら手助けをしていく。部屋を片付けるのではなく、片付けられるようにするという言葉が身にしみる。
読了日:12月14日 著者:垣谷美雨

大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望、西崎真人と親しくなる。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべてはそれぞれのNのために。
読了日:12月16日 著者:湊かなえ

益田さんがまだかなり若い印象。今のほっこりした感じがいいなぁ。
読了日:12月19日 著者:益田ミリ

予約を取ることも難しい評判のレストラン、ハライ。10月31日午後6時に、たまたま一緒に店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、その悩みと前に進もうとする気持ちとを、丹念にすくいとっていく。足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。
読了日:12月21日 著者:宮下奈都

その家に遺されていたのは、日々の暮らしが記された家計簿。そこには男と駆け落ちして心中した女の秘密が。戦後の生活の苦しさ、母親の愛情も読み取れる。
読了日:12月22日 著者:原田ひ香

マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。
彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、誰もが目を覆うような特異な体験をした。
その時から、定は、世間と自分を隔てる壁を強く意識するようになる。
日常を機械的に送る定だったが、ある日、心の奥底にしまいこんでいた、自分でも忘れていたはずの思いに気づいてしまう。 少しずつ変化する主人公の感情がみてとれる。少し描写はグロいかなぁ。
読了日:12月26日 著者:西加奈子

誰といても孤独なのは、結局、この世界が人々の裏切りで満ち満ちているから。結婚や恋愛に意味なんて、ない。けれどもまだ誰かといることを切望してしまう。正解のない人生ならば、私は私のやり方で、幸せをつかみとる。かつての恋人を探し続ける女。死んだ親友の妻に同居を強要された男。離婚し、それぞれ再婚しても二人で添い遂げる約束をし続ける夫婦。自己愛という究極の純愛を貫く六つの短編集。
読了日:12月30日 著者:白石一文
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