Costcoで買ったこのチョコパン↓




今回絶対買いたいリストに入れてた。
それはもう何年も前、姉に

Costcoのこのパン美味しいからおすそ分けしてあげる。ちょっと焼くとチョコが溶けて美味しいから、やってみ。行くと毎回買うんだよね。

と言われたことがあった。
確かに美味しかったよ。

でもその時の私は複雑な気持ちだった。1人暮らしして間もない頃で、姉家族の家から5分と離れてない場所だった。

彼氏もいないし、お金もないし。無い無いづくしの自分で、毎日節約の日々だった。

無い無いづくしの36歳だった自分は、この先どんな人生になるんだろう?お先真っ暗よね…って、勤務先から家に帰る度思ってた。

こんなボロ屋にしか住めないのか…
女ひとりってこーゆーことなのか…
ワーキングプアーそのものよね…

でも、もう恋愛も疲れたし、彼氏が欲しいとも思わない。って時期だった。

反対に姉は大手企業に勤め、同じ勤務先のエリート街道まっしぐらの人と結婚、子供2人、マイホームを立て、まぁ絵に描いたような生活。

そんな姉に対して、毎回行くなら誘ってくれても良くない? 甥っ子の面倒を頼む時だけ呼んでさ、何なの?!

ってね。楽しいことは自分たち家族だけでっていう、姉の考えがすごく悲しかったわけ。

ま、今もそんな姉だけど。

そもそもおすそ分けしてくれたことが、明日雪降んじゃね?ぐらい珍しいことなんだけどさ。

そんな思いが詰まった、悲しかったけど美味しかったチョコパン。

自分の世界でちゃんと行ったCostco。ちゃんと自分の名前で会員になって。

感慨深いものがある。
何だか泣けてきたぜ。

そんな涙のチョコパン物語。