7歳の時から大事にしている犬のぬいぐるみがある。そのぬいぐるみ無しでは眠れなかった。
外国に長期滞在の時も持って行っていた。
そのぬいぐるみの名前は、当時幼なじみの男の子がつけてくれて、2人だけの秘密ってことで
今でも忠実に守っている。
そのぬいぐるみを巡って、よくいじめられた。
姉とけんかしたとき、隠されたり投げられたり、ゴミ箱に捨てられたりして、おばあちゃんに一緒に探してもらったり。
大人になってからは、付き合う男たちに
「俺とぬいぐるみ、どっちが大事なの?今捨てろ」
とか
「ぬいぐるみの名前何だったっけ?」とカマかけられたり。
今の相方に至っては、誘拐事件発生。
相方の会社のデスクにぬいぐるみが置かれてたり(それを写メで送られてきて知った)
台湾に行く最中の機内で、相方のバッグからぬいぐるみが出てきた時もあった。
言い出したらキリがないくらい、そのぬいぐるみを巡る戦いがあったのだ。
気持ち悪くこの歳まで大事にしてきたので、
「私が死ぬ時に棺に入れてもらう」ことにしていた。
しかし、りんちゃんを迎えてから、そのぬいぐるみと一緒に寝ることはなくなった。最初は自然と。
りんちゃんが段々成長するにつれて、りんちゃんの届かない所に置いていた。
引っ越ししてきてから、りんちゃんには届かないけれども、りんちゃんから見える場所にたまたま置いていたら
それを見て、く~ん、く~んと毎日鳴く。
そのたびに、いかに大事なぬいぐるみかを、りんちゃんに言い聞かせて渡さなかったのだが…
つづく