飛行機が故障して、出発できないだと?
来るべきして来たというか、予想してた通りというか、
何かヘラヘラと笑ってしまった。
そして私は冷静に
「でもそれなら別の飛行機乗ればいいんじゃない?
機材故障なら違う会社のフライトに振ってくれるはずだけど」
「うん、でチェックインカウンターに行ったんだけど、もうすでに満席になっちゃってて。。
だからとりあえず待つしかないんだ・・・乗れるようになったら連絡するから!」
私は旅行会社に勤めてるので、こういうときの対処方法を良く知っている。
そして金浦-釜山のフライトの時刻表も、ほぼ頭に入ってる。
自分も何度も乗ってるし。
ウソは通用しない。
その時は、もう何も言わなかった。
言ったところで、その子は時間通りに来ないわけだから。
そして釜山の友達と会うために、ホテルを出発した。
あ~2年前はこんな風にうちらだけで会えるなんて思わなかったなあ・・・
なんて思っていた。
マックで待ちながら、何だか幸せを感じた。
いろいろ理由があって、うちらだけで会うことを阻止されていた。
いまさら実現した。
カレは、済州産の豚肉の美味しいお店へ連れて行ってくれた。
モクサルと言って首の肉の専門店。
お店は本当に小さくて、汚くて、なかなかお目にかかれない感じ。
済州産の豚肉に、すったニンニクがドバっとかかってて、超おいしい。
カレの気遣いに心温まり、カレの友達も何だか芸人みたいに面白いし、
カレによって今回は本当に救われている。
肉もお酒も進む。 もうこのままこのメンバーだけで今日は過ごしたい!
そんな折、ソウルの子から連絡がきた。
現在19:30
「今から乗れることになったから、釜山の空港についたら連絡する!」
この話をカレらに伝えた。
そしたら、到着は21:00ごろだし、2次会にちょうど良い時間だから、
その子が来るころに店を移動しようということになった。
2次会は、私が泊まっている松島(ソンド)で、貝焼きを食べようと提案してくれた。
いつでも気遣いができるカレ。
どんどんカレの評価が上がっていく~
そしてお肉のあとの〆は、豚ダシのにゅうめん。
さっぱりしてて、最高!
シメも食べたし、ちょうど良い時間になったので、ソウルの子と落ち合うために
とりあえず、南浦洞に移動する。
カフェに入りコーヒーを飲みながら彼女の連絡を待つ。
時間はもうすでに21:00をまわってる。
予定では、20:30前に釜山の空港についてるはず。
連絡がないので、電話してみるものの出ない。
電話は鳴る。
でも、出ない。
もしかして、飛行機がなかなか飛ばなかったのかな?
それとも事故ったとか!?
まさかー・・・
それはありえない。
電話が鳴る時点で、飛行機にはいないはず。
おかしい。
電話もメールもしたけど、全く返答なし。
とりあえず、話しながら少し待つが、周りは韓国人なので、急がせる。
とにかく何度も電話しろというので、何度も電話する。
出ない。
そしてやっと繋がったのが、22:00過ぎ。
「オンニ、ごめん。さっき電話出たんだけど充電が切れちゃって・・・
今空港でお願いして充電してもらってるの。南浦洞についたら連絡する」
はあ?
ウソでしょ?
友達たちも、ウソじゃない?と言い出す。
カレは、
「KTXにでも乗ってるんじゃない?だってこんな時間空港閉まってるよ。
おかしいよなあ」
私はひたすら謝った。
「普段、こんな子じゃないんだけど・・・ごめんね」と。
そして、到着したのは23:00過ぎ。
到着後、すぐ他の誰かと電話で話しながら歩いてるソウル子。
なかなか切らない。
遅れてきてその態度はないでしょ?
もう「帰れ」と言いたい!!!
何しに来たんだ??
そして貝焼きのお店に移動して、2次会スタート。
テラス席で海を見ながらの貝焼き焼き。
でも。。。なかなか盛り上がらない。
私も全然お酒飲む気分じゃなくなって、ひたすらだんまり。
カレが私の気持ちを察してか、やんわりとソウル子にいろいろ言ってくれた。
本当にありがたいカレ。
むしろソウル子が来ないほうが、楽しい夜を過ごせたのに、
こんなことになって、本当に邪魔された気分にしかならない。
2泊3日の約束が1泊2日になり、1泊2日がこんな夜遅くに来られたら
来た意味なし。
夜中1時過ぎに、2次会もお開きした。
ホテルの部屋に入ったら、ソウル子はお土産に毛穴がきれいになる石鹸をくれた。
すこしは悪いと思ってるのかな・・?
だが彼女の態度はというと
大して謝らず、空港でいかに待たされたかの話をし、バッテリーが切れたことを強調し、
さっさとシャワーを浴びて寝てしまった。
別人?
と思うほど、いつものソウル子じゃない。
こんな子じゃなかった・・・・
それとも本当はこういう子?
もう分らなくなった・・・
言いたいことは山ほどあるが、今は喧嘩したくないし
でも腹が立って、腹が立って、悶々としてるし、
こんな気持ちでどうやって、明日一緒に遊ぶんだ?
起こして、テメーこのやろー!!!と言いたいのをグッとこらえ、
イライラをグッとこらえ、眠れないまま朝を迎えたのでした。