土曜日、幼稚園で行われた普通救命講習Ⅲに参加してきました。普通救命講習Ⅲでは、講習時間3時間で小児・乳児を対象とした心肺蘇生法を学ぶことができます。今年度、新しくできたんだそうです。私自身、救命講習は運転免許をとるときに少しやった記憶があるだけで、一度ちゃんとこういう講習をうけておきたいなと思っていたので、ちょうどいい機会でした。知らないより、知ってた方がいい。自分の大切な人が、もしも自分の目の前で倒れたとき、救急処置が必要なとき、絶対に助けたい!と思いますから。

保護者は希望者のみの参加だったのですが、行ってびっくり!2人だけ(^ー^;) 幼稚園の職員の方11名と保護者2名、計13名での講習でした。



心停止からわずか3分で脳に障害が出始め、何も行わなければ50%の人が死亡、呼吸停止から約10分で50%人が死亡すると言われています。しかし、119番通報してから救急車が現場に到着するまでの時間の全国平均は約7分。周りに居合わせた人が救命処置をしなければ、助かる命も助からないのが現実です。

2010年の心肺蘇生法ガイドラインの改定で、心肺蘇生法の手順が変わっていました。大人の場合も、小児の場合も手順は同じなのですが、以下、小児・乳児の場合について書きたいと思います。


①反応を調べる

肩を叩きながら、大きな声で呼びかける。意識があるかないかを確認。


②助けを呼ぶ(119番通報とAED要請)

とにかく119番!一次救命処置の手順を教えてもらえます。人がたくさんいる場合は、指名して頼んでください。


③呼吸の確認(6秒間)

脈拍をみる必要はありません(焦ってると見つけにくい)。呼吸をしていない、もしくは死戦期呼吸の場合は、心停止と判断する。


④胸骨圧迫

胸の真ん中を手の平の付け根で、胸郭の1/3が沈むくらいの強さで、少なくとも1分間に100回の速さで30回連続して絶え間なく圧迫。乳児は、両乳頭を結ぶ線よりも少し足側を指2本で圧迫。また、人工呼吸の準備ができ次第、人工呼吸2回を行う。


⑤気道確保

片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指であご先を持ち上げ、気道を確保。


⑥人工呼吸

額に当てた手で鼻をつまみ、1秒かけて胸が持ちあがる程度まで、2回息を吹き込む。乳児の場合は、鼻と口両方を口で覆って、人工呼吸を行う。ためらわれる場合は、無理に人工呼吸を行う必要はないが、子供の場合、窒息による心停止が多いので、人工呼吸が有効なことが多いそうです。


*AEDがない場合は、救急隊到着まで④~⑥を繰り返す。


⑦AEDが到着したら、速やかに装着

小児・乳児の場合、装着は前胸部と背面。パッドが接触しないように!未就学の小児に対しては、小児パッドを使用する。小児用がない場合は、大人用でも大丈夫です。AED装着、電気ショック後は、AEDの音声メッセージに従って④~⑥を繰り返す。



文章で読んだだけでは、やっぱりよく分からないよね・・・(^ー^;)

AED装置も、駅やお店でよく見かけはするけど、実際に触ったことがある方って少ないんじゃないかな?私も初めてでした。装着して、ボタンを押すだけの簡単操作ではあるけれど、実際にどんなものか触ってみた方が、いざって時にいいかなと思います。

あと、異物除去法についても教えていただきました。背部叩打法と腹部突き上げ法、乳児には胸部突き上げ法。小さいお子さんをお持ちの方、これは絶対知っておく必要があると思います!


今回、2チームに分かれて、小児と乳児の訓練用人形を使い、胸骨圧迫、気道確保、人工呼吸、AED装着を1人ずつ指導していただきました。シナリオトレーニングも行い、実際の流れも体験。講習をうける前の自分だったら、もしそういう現場に遭遇したとき、傍観者の一人になっていたかもしれません。でも今回、この講習に参加して、一歩前に出る自信がつきました。でも、実際その場で、講習で学んだことを落ち着いてできるのか?と言われると疑問ですが(^ー^;) でも、知らないより、知ってた方がいいに決まってる!


めざせ!良妻賢母。

講習終了後、修了証をいただきました♪

まだ始まったばかりの普通救命講習Ⅲ。登録番号っていうのかな?番号がまだ2ケタでした^^


最後に、講習で見せていただいた映像を紹介したいと思います。

あなたにしか救えない大切な命

ご覧になった方、一人でも多くのが人が、心肺蘇生の中でもっとも重要な胸骨圧迫とAEDの使い方を学ぼう!と思っていただけるとうれしいですcrml