先日
静岡でおきた殺人事件で
死刑判決が差し戻され
無罪を勝ち取ったという
ニュースがあった。

事件が起きたのは
1966年……


ぶうにゃんが生まれた年だ。
当時30歳だった袴田さんは
88歳になっていた。


58年は
あまりに長い。


一人のピアニストが
生まれて
ピアノに出会い
懸命に研鑽を重ね
コンクールで注目を集め
世界中を駆け巡る。

結婚もして 
子供にも恵まれた。


最愛のお母様を送り
再起不能かという
病気と怪我にみまわれ
克服して
立ち上がった。


一人の人生の
山や谷を乗り越えた
それだけの時間を
死刑囚として過ごしたのだ。


誤審というには
あまりに残酷だ。


ぶうにゃんの生きてきた
濃密な人生を思うと
それらを全く経験できなかった
袴田さんを
本当にお気の毒に思う。

彼は今88歳
ずっと支え続けた
お姉様は91歳だ。

今も死刑の恐怖に怯え
精神を病んでしまった弟と二人
やっと一歩を踏み出した。


そんな58年を思うと
過酷な人生ではあるけど
ぶうにゃんには
ピアノという希望があったことが
救いだったんだろうなあと
ボンクラ頭で考える。


ぶうにゃん

頑張ってね。


応援しています。