
八ヶ岳冊子
又もや
満席御礼は
ぶうにゃんのみ。
普通にこれって
凄いことだと
思うのです。
私も最初は
大好きなぶうにゃん
一度は聴いてみたいなあ〜と
夢物語のように
思っていた。
そこから
実際に
初八ヶ岳をポチるまで
三日は悩んだ。
何しろ
労基局が査察に入れば
間違いなくお縄になる
零細個人商店だ。
有給は勿論無い。
定休日さえ
没収されることがある。
その昔は
労働組合立ち上げを
目論んだが
組合員1名では
三役さえ足りない。
しかも
ゆくゆくは
経営者側になるから
組合はその時点で
解散だ。
経営者側になったとて
働き方は
全く改善されず
余程のこと(親戚の不幸)がなければ
定休日以外の休みは
申請し難い。
行きたい!と
行くぞ!
の間には
深くて広い河があった。
それでも
先ずは宿泊付きチケットを
ポチッとして
後は拙い演技力を駆使した。
此れ見よがしに
深いため息をつき
カレンダーを捲っては
目を閉じた。
御館様は優しいので
「何事じゃ?」
とお声がけいただけるものと
我慢する妻を
精一杯演じた。
甲斐あって
宿願達成したけど
夢を現実にするのは
かなり労力を必要とした。
今や
図太くなって
先ずはカレンダーに
赤丸をつける。
御館様が
「なんじゃ」
というのを待って
言い難そうに申し出る…
という寸劇を
繰り返している。
多分
今も
行きたいけど
行けない…と
諦めている方が
いるんだろう。
いつか!
いつか!!
行けるといいね。
心から
そう思う。
ただ
一度ぶうにゃんマジックに
罹ってしまうと
始末は悪い。
我慢が利かなくなる。
それでも
ほんの少しの変化で
行ける方がいらしたら
是非何処かの会場のチケットを
ポチッて頂きたい。
努力に見合う価値がある
素敵なピアノだと
思うから。