
ぶうにゃんの指輪
平打ちかと
勝手に思っていましたが
ちゃんと細工が施されていた。
ぶうにゃんは
どんな時もお洒落で
キチンとしている。
舞台の上では
寸分の隙もなく
大好きなポケットチーフを
忘れない。
デリケートなタッチを
求められるせいか
この指輪は
演奏の時には外し
八ヶ岳のトークの時は
装着していらした。
この真摯な向い方を見ると
やはり
コンサートには
相応の服装が望ましいと
心底思うのだけれど
今回も
大げさに言っても
普通の…平服で
席に座らせて頂いた。
洗い物を大急ぎで片付け
とにかくエプロンを外し
自転車に飛び乗った。
舞台の上と
こちら側は
照明のせいもあって
全くの別世界のようだ。
演奏が終わり
客席が明るくなると
突然夢の国が
いつもの平凡な時間に戻る。
周りをみわたせば
お洒落して
コンサートそのものや
ぶうにゃんの演奏を
楽しんでおられる
紳士淑女が見えた。
反省する。
抜群の力量を持った
天才ピアニストの演奏を
例え末席とは言え
一席を占拠したのだ。
ピアニストに申し訳なかった。
でも
性懲りもなく
新幹線で行くからとか
寒いからとか
詮無い言い訳をしつつ
東京公演も
お洒落とは完全に
一線を画す平服で
着席するだろう。
マナーを守って
心からの拍手を
するからねっ!
大阪と東京
待ち遠しいなあ。