どうして私は
この空前絶後の
スーパーミラクルハイパー
美形ピアニストを見て
くだらない妄想しか
できないのだろう。


つい
この人には
社会の教科書に出ていた
弥生時代の高床式住居に住まう
簡単服に縄のベルトは
似合わないなあと
思う。

然らば…だ

平安時代の
お公家様のような
衣冠束帯ならどうか?

これも違うだろう。


ならば
江戸時代のお代官様か
黄門様の頭巾にちゃんちゃんこ?

あまりにお気の毒だ。



じゃあ
着流しの浮雲ルックは?


これも貴公子には
似合わない。


精々洋装が出てきた
鹿鳴館時代の
シルクハットにステッキの
三つ揃いか……



竹の子族は頂けないだろう。


北九州の成人式のお衣装は
もうごめんなさい…だ。

やっぱりぶうにゃんには
スタンダードな
ピアニストルックが
お似合いだ。


いや待てよ


ろしあの
ぴょーとる皇帝の
あの衣装ならば
ご当人より
似合う気がする。


なんだかんだ言っても
ピアノの横で
キチンと礼装に身を包み
顎をキュンと上げる
芸術家然としたお姿ほど 
似合う物はない。



この真っ直ぐな
足の長さとラインの美しさよ。



手術をしてからは
短いおズボンは
お召になる機会が
減っただろうか?


甚平姿のぶうにゃんは
其処らのマネキンも
真っ青だろうなあ。