天女の衣に
縫い目が無いことに由来する
天衣無縫。


自然のまま
生まれたまま
人の手が施されていない様子。


それはもしや
神様から授かった…
ということではあるまいか。


一大事にござります。

そうであろう!
とは思っておりましたが
やはり
そうであったか。

譜面を見ると
自然に曲想が巡り
そのまま音を繋げてゆく。


だから
同じ曲でも
違うように聴こえることがある。



コンクールの英雄と
随分前の八ヶ岳の英雄だ。


元帥が
お作り給うた英雄は
何パターンも無いはず。


然し乍ら
ピアニストに依って
全く違う曲にも聴こえる。


あの一歳にして
ぶうにゃんのピアノに
心酔したノブ君とて
ピアニストの意地なのか
我が道とは違うと
思われたか
ぶうにゃんの英雄とは
違う英雄だ。


でもさ…
プロのピアニストだから
弾こう!と思えば
ぶうにゃんコンクールパターンの
あの、英雄も
弾けるのかしら?



にしても
ぶうにゃんは
パイオニアだったと思う。


多分……



ほぼ
ぶうにゃん以外のピアノを
聴いたことがないから
唯一無二だの
独創的だのと
言うのもおこがましいけど
誰かがぶうにゃんのことを
天才とか天賦の才とか
表現した文章を読むのは
気分がいい。


天衣無縫…

いいんじゃな〜い。



努力という勾玉の上にしか
才能の花は咲かないのだから。