たった
10年で
少年から大人に
なったんだね。
 
 
しかも
噛みしめるように
ゆっくりではなく
様々な困難や変化の中で。
 

オントシ30そこそこで
このような物言いをする
天才ピアニストぶうにゃん。
 
 
私が子供から大人になったのは
はて何歳の時だったのか…。
 
 
多分どうにかなるさ♪の
我がままな社会から
責任と仕事の対価の間で
泣いたり笑ったりした
ハイヒール一年生の頃だろう。
 
 
今なら便利な言葉で擁護してくれることも
あの頃は湯沸かし室でポロポロと
涙を溢した。
 
 
自分のミスではなくても
会社の人間として
何度電話の向こうの
興奮したお客様に
頭を下げたことか。
 
 
今は
「私のミスではありません」
と言える時代らしいけれど
誰の失敗かは当面の処理をしてから
見直せばいい!と言われて
「申し訳ございませんでした」
と謝っていたなあ。
 
 
でも今思う。
 
成長期の社員は
お客様に育てて頂くのだ。
 

厳しくても
いつか成長の肥やしになる。
 
 
涙が大人の社会に
連れて行ってくれたのかもしれない。
 

ぶうにゃんも
もしかしたら
悔しい思いや
哀しい思いを
沢山含んだ涙を
流したのかな…
 
 

少年の自分を見つめる
オトナのぶうにゃんは
余裕が見えて素敵だけど
流した涙を
思い出す日があるのかな?
 
 
 
そんな歩みを経たから
今があると
思えたらいいな。
 
 
今のぶうにゃん
すごく好き。
 

 ぶうにゃんの
しっとりとした
優しく染み込むピアノが
本当に好き