変な時間に目が覚めて
ゴソゴソと携帯で
時間を見ると
起きる時間まで 
未だ少し余裕があった。
 
 
そのまま寒くもないのに
布団に潜り込み
携帯を見るともなく見ていたら
ロマンティックピアノ
という括りで
何人かの演奏が始まった。
 
 
ロマンティックと言えば
そりゃぶうにゃんでしょう!
と見ていたが
一向に
あの麗しいお姿が
お出ましにならない。
 
 
むむむ
 
あの人がロマンティックなら
我がぶうにゃんは
三倍くらいロマンティックだぞ!
とばかりに
せわしなく
動画の一覧を見る。
 
 
おいおい
ちっとも出てこないじゃないか!
一体何がロマンティックの
境界線なんだ…。
 

ぶうにゃんは
ロマンティックピアニストではないのか?
 
 
と思い始めた頃
やっと参上なさった。
 
これはコンクールだな
 
 
で、他には?
 
と又ピュンピュンと
ページを捲る。
 
 
忘れた頃に
やっと第二弾に相見えた。
 
 
コンクールより
尚一層痩せている頃だ。
 
 
ソナタとスケルツォだ。
 
音楽ど素人且つ
ぶうにゃん専属応援団としては
そなたがえらんだソナタより
もっともっと
ロマンティックで
かっちょよくて
うっとりするのがあるんだけどなあ~
と多少口惜しい気持ちで
中途半端で終わる演奏を聴いた。
 
 
そもそも
ぶうにゃんは
存在そのものが
ロマンティックなんである。
 
異論反論は遠慮させていただきます。
 
 
…と声に出しそうになるのを
グッと  グググッと堪え
携帯を閉じた。
 
 
うとうとできるかと思ったのに
返って目がさえてしまった。
 
 
最近は夜明けが早くなった。
 
朝焼けの空を楽しみながら
起床時間までゴソゴソしていた。
 
 
ぶうにゃん
よく眠れていますか?