今月は
出来損ないの嫁である
私のお誕生月であった。

小学生の頃は、
年度末の生まれは
春休みになってしまう。

私のお誕生日は
手書きの御招待状を渡せず
さりとて電話を自由に使えず
クラスメイトを招いての
お誕生会は
開いてもらえなかった。


4月生まれの同級生とは
まる1年程違う。


お給食も体育も
大キライだった。


な〜んて話をしていたら
我がお館様が
前々から行ってみたいと
大声で!呟いていた願いを
叶えてくれた。


御殿場にある
とらや工房さんに
お茶とお菓子を頂きに
連れて行ってくれた。


あんみつの桜の寒天は
形も可愛らしく
桜風味で美味しかった。


綺麗な竹林を
ゆっくり歩いて
ちょっとリッチな気分になった。




……で、
おバカの私は
ついつい思う。


こういう処
きっとぶうにゃん、好きだろうな。


丁度テレビに出ていた
吉川こうじさんが
お年のお話をしていた。
1965年生まれなら
ぶうにゃんより一つ年上だ。


彼も
スラリとした長身で
無類のダブルジャケットの
申し子である。


いつの間にか
ぶうにゃんが
ダブルジャケットを御召しになり
奥様とあの竹林をお散歩する
高貴な姿を想像していた。


そして
そろそろ買い替えを考えている
我が13年ものの車に乗り込み
現実世界に戻った。


そう言えば
奥様はベンツを優雅に
運転なさっていらした。


やはり
高級ホテルの
広々としたラウンジで
香り高いコーヒーと
小ぶりのケーキのほうが
お似合いなのかな。





こんな素敵なピアニストさんが
もしも
小さなピアノ演奏付きの
お茶会なんか開いてくださったら
末席でいいから
参加したい。


妄想して転ばぬよう
頭をコツンと
小さな拳骨をした。


ぶうにゃんは
夢の中でも素敵だけど
ピアノを弾くと
もっと素敵になる。



今日も元気だ。
妄想しまくり
絶好調だ。