1987年から2003年の
インタビュー。
これがなかなか
面白い。
インタビュアーは
余り自分の感情を加えず
見たまま、聞いたままを
つたえようと
ピアニストに対峙している。
又
ぶうにゃんもとても素直に
相対しているように思うのですが
やはりこの人は
一筋縄ではいかない。
「音楽家は隔絶された
自分の世界を持っていないとね」
1987年9月だから
満21歳ということになる。
今ならメンドクサイ奴…と
言われそうだ。
これを言葉にすることを許されたのは
世界に認められたからかもしれない。
そして
1990年5月には
自分のファンを冷静に区分している。
大きく三つのグループに分け
一つは
音楽的知識を持つ人や社会的地位が高い人
二つ目は
いわゆるクラッシクファン
そして三つ目が
一つのブームに乗った音楽的知識が浅い人
そして自分のファンは
この三番目のグループのファンが
一番多い…と言っている。
そして問題なのは
一番目のグループと三番目のグループの差が
大きすぎることだと憂いている。
この差をなんとか縮めたいというのが
今の課題だ…と宣う。
三番目のファンは2年から3年で離れてゆく。
と非常に冷静に見ている。
本当に冷静な人だな。
そして
考え方が理数系だ。
でも
自分のピアノを愛してくれることが
大切で嬉しいこと
とも言っている。
文系思考が
顔を出す。
3番目のファンを切り捨てたりせず
音楽への扉を開けてくれたなら
真っすぐ歩んでほしいと
本当に願ってくれている。
多分今も
ぶうにゃんの音楽を愛してくれている人の為に
今できる精一杯を
披露してくれているのだろう。
この人のインタビューは
本当に面白い
