タキシードとピアノ
そしてぶうにゃん。
タキシードの身頃が
短いように見えるけど
これはもしや
ピアニスト界で
一番ぶうにゃんが似合う
燕尾服だろうか。
広い肩と
長い腕
どこまでも続く足
ほっそり伸びた首
襟元の蝶ネクタイと
ポケットチーフ
で?
君 何を思ふ……
ぶうにゃんのインタビューは
時として難解だ。
あのカタチの良い頭の中には
様々な知識や思想が
常にカチャカチャと
アップデートしているのではないか。
こんな風に
身体を動かさずに
脳内の整理整頓を
遊ばしておられるか?
将又
地球の未来を憂いているのか
よもや
演奏後のお食事とデザートは
何にしようかなんて...
私じゃあるまいし。
ただ
ぶうにゃんは
こうして
黙して語らずに
色々な事を考えてもいるけど
お釈迦様や
全知全能のゼウスの如く
両手両足を動かしながら
頭は全く別の事を
考えていそうでもある。
腰をピアノにもたせ掛け
視線を下に置き
腕を組み
口元をキュッて結ぶ
こんなにカッコいい
ハンサムピアニストを
何故に神様は
御創り給うたか。
ピアノを弾く姿も
確かに美しいけど
ピアノが傍らにあるだけで
様になる。
私は沈思黙考などできず
わあ~きゃあ〜と
ハートの増産に忙しい。
こんなことして
今月も過ぎゆく。
あぁ 無情。
○カは死ななきゃ治らない…か。
