
炬燵にお蜜柑。
これは駿河の国の
至極一般的な風景。
家族で色違いの
半纏を着る。
我が家では
その前に恒例行事があった。
お風呂に入って
最後に温まって出る時
数を百まで数えずに
持ち込んだお蜜柑を
お風呂で食べる。
皮は手ぬぐいで作った
巾着袋に入れる。
で、
口を締めて
お風呂へポチャン
お腹のお掃除をしてくれるから
ホロごと食べなさいと
祖母に言われたっけ。
でもなるべく
皮の白いところは
ホロにつかないように
丁寧に剥くから
時間がかかり
百数える位の時間は
充分かかる。
今思えば
なんとSDGsであることか。
寒い御国で育ったぶうにゃんにも
こんな思い出があるかな?
大国で皆で囲む
温かいお食事って
何だろう。
この可愛らしい少年は
どんな事で
笑っていたんだろう。
そして
今、
何よりの癒やしは……。
ぶうにゃんのChristmasが
幸せでありますように。
お蜜柑の下に敷いた
紙ナプキンは
八ヶ岳で朝食を戴いた時
使わずに持ち帰りました。
何でもない物だけど
これも思い出の一つです。

