大好きなお写真は

自分でも呆れるほど

何度も何度も

お出ましを頂く。




高いお鼻

鼻頭も高く

鼻筋も美しい。




キリリと引き締まった口元



長身の人の証の

ちょっと突き出た顎



文句の付けようがない

耳の付け根から

顎へのライン。



綺麗な色の

美しい巻き毛



髪から

半分だけ見える

性能抜群であろう耳。




必要な物の総てを

余す事なく

完璧に揃えている。




好きにならずにいらりょうか


なのだ。




未だに恋の魔法が解けないから

同じ写真を何度見ても

胸がときめく。



演奏しているお姿は

呼吸も忘れそうだ。




いやはや

おめでたい。






我が家の欄間には

門外不出の一品がある。



昔の結婚式場では

お式の後お支払いをすると

結婚式のワンシーンを使った

パネル時計をプレゼント

してくださった。



なんと余計な事を。




ぶうにゃんと奥様のような

絵にも描けない

美しい女神様のお姿ならば

リビングに飾って

何度も見るだろう。



しかし

私とお館様では

見るに堪えない。



欄間の奥深く

仕舞い込み

陽の目を見る事なく

然りとて

大型ゴミで

出すわけにもいかず

ひっそりと眠っている。



あのパネル時計

私達が御世の国に行ったら

子供達が激リピして

見てくれるだろうか…



想像しただけで

恐ろしく

居た堪れない。



この横顔のパネル時計なら

ベッドの真上に貼り付けて

毎晩夢に出てきてくれるように

手を合わせるのになあ。



ため息つくことさえ

情けない。




心配事は

なかなか無くならない。