そもそもが
私の住む街には
雪はなかなか降らない。
まあまあ三年に一度か
五年に一度
雪が舞えば
大人が大騒ぎする。
朝起きた時
バケツに目を向けても
先ず以って
氷は張らない。
最低気温でも
零度を下回るなぞ
一年に数回だ。
だから
雪や路面凍結など
心配した事がない。
真冬でも
ブーツはあくまでも
お洒落の為で
防寒用具ではない。
ダウンコートだって
電車通勤の人が
ホームは寒いからと
着るくらいで
ショート丈で
充分なのだ。
我が家のお客さまの
冬場の忘れ物は
マフラーと手袋が多く
忘れた!と気がつくのは
東京駅に降りた時…
という話もよくある。
だから何?って
八ケ岳の雪が心配なのだ。
野辺山は
国鉄の駅で
日本一標高が高い。
去年は
初夏のコンサートで
朝晩の涼しさが
本当に気持ち良かった。
二十四節気によると
11月半ばは
地始凍(ちはじめてこおる)
というらしい。
大地が凍り始めるのだ。
しかも
立冬は11月7日なのだ。
冬は
秋を充分に楽しんでから
来ればいいのに。
山茶花なんか
咲こうものなら
胸が痛くなりそうだ。
八ケ岳コンサート当日
雪の予報だったら
前日東京に行かなきゃ
どうか
雪よ
降らないで…。
天気予報は
どうやら心配なさそう。
私の願いが届いたか…。
気を揉む毎日が
暫く続く。
