ピアニストというより

大学で

国際政治学の教鞭を取る

ちょっと気難しい先生に見える。



毎度何か起こる度に

えっと……

と朧げな記憶を叱咤激励しつつ

中近東の地図を思い浮かべる。



似た国名が多い上

女性は美しいお顔を

半分隠し

哀しげな瞳の

美人集団だ。



国の成り立ちや

分断の歴史

十戒や走れメロスが

頭を巡る。




ぶうにゃん先生は

事もなげに

悲しい歴史を紐解き

なんなら

アチラの言葉も

器用に操りそうだ。




問題の多い

中近東の過去と

現在と未来を

厳しい現実と共に

明るい未来を

示してくれるのでは

なかろうか。



万年劣等生の私とて

教えてくださるのが

ぶうにゃん先生ならば

必ずや真剣に学び

何かを糧にできたかもしれない。



はて?

アチラの音楽ってどんなん?



思い浮かぶのは

蛇遣いのあの笛の音。


哀しげな曲調に

囚われの蛇が

異様な姿を晒す。



あれは

なかなかピアノに向かぬ。



紛争の連続で

美術や芸術どころでは

なかっただろうな。




なんてお話を

ぶうにゃんが

解り易く優しく

講義してさえくれたらなあ。



まあ、

3歩歩けば忘れることに

変わりはないかもしれない。




こんな

紺ブレが似合う先生に

会いたかったなあ。