我が記念すべき

八ケ岳高原ロッジ

初体験ディナーで供された

デザートプレート。




お食事は

地元のお野菜やお味噌を

上手に取り入れてあり

私のような下世話な味覚の

世間知らずにも

優しく美味しい物ばかりでした。



広い食堂に

ゆったり配置された

頑丈そうな大きなテーブルに

一人参加だった為に

寂しく座りましたが

お料理はタイミング良く

恭しく運ばれてきて

何くれと無く

声を掛けて頂いたので

思った以上に楽しく過ごしました。




ただただ

初めて憧れのぶうにゃんの

生演奏を初めて聴いたという

感激と興奮を

分かち合う連れが無いという

少しヒンヤリとした

残念な気持ちだったことを

思い出す。




あの日…

お怪我をなさったことは

知っていたけど

足を引き摺りながら

杖をついて歩く姿に

言葉を失い

それでも

胸を打つ

素敵な演奏を

聴かせてくれたことに

涙が溢れるほど

感激した。



招聘した

八ケ岳音楽堂の皆さんと

受けて立ってくれた

ぶうにゃん

双方の勇気と決断

そして

長い時間をかけて

築かれた

信頼関係に

胸が一杯になって

帰りのシャトルバスで

涙が出てきた。



バスの中は

皆さんあまり

言葉を交わさず

静かだったことを

思い出す。



お食事まで

少し時間があったので

涙を枯らし

一人で食堂に向かい

一人で黙食した。



それでも

語り合うお友達がいたなら

ヒリヒリした気持ちを

打ち明けられたのにな。



そして

朝になり

朝食を頂き

部屋に戻る廊下で

すれ違ったスタッフさんが


「どうぞ又お越しください」



と声を掛けてくださった。



私は

「ブーニンさんを又お招きください」


とお返事した。




約束?は守られて

今年も又ぶうにゃんのピアノを

楽しめる。



今年のプレートは

何と名付けよう。



ホップ ステップ ジャンプ


のステップ プレートだろうか。



今の心配は

ただ一つ



雪が降りませんように。