去年6月の八ケ岳音楽堂は
どことなく
工事中の雰囲気があった。
かの
ぶうにゃんのサインが
おわしまします
YAMAHA製
グランドピアノの後ろには
ブルーシートがあった。
元から
あの場所に
あのピアノを展示して
くださっているのだろうか…
あの時
いつかまた
この場所に来る事ができたら
必ずやピアノの中を除き見よう!
と固く心に誓った。
触ることなど
もっての外ではあるけど
ぶうにゃんのサインの実物を
見てみたいという
成長不良人間らしい
高望みがある。
ぶうにゃんは
ほんの僅かな出来事で
笑ったり元気になったりする
超単細胞人間が存在することは
ご存じないだろう。
しかし
いるのだ!
ここに‼︎
チケットを申し込んでから
当日まで
半年以上あったのだ。
妄想せずに
いられぬ訳がない。
頭の中では
何度となく
シュミレーションを繰り返し
家を出てから
ロッジで受け付けまで
抜かりなく練習した。
手順は多分去年と
変わらないだろう。
我がスーカスカの
脳内は
恥ずかしながら
何の進歩もしていない。
工事中だった
ロッジから音楽堂への
バスの旅は
景色が変わっているだろうか?
いやなに…
ぶうにゃんが
ピアノとの一本勝負を
悔いなく
終えられれば
それで良いのだ。
とかなんとか言いながら
季節が冬に向かっているなあ
…と
又何を着てゆくべきか
楽しく悩む。
周りが変わろうと
私は何も変わらない。
これでいいのか…
ワタシ………。
