不惑に近い頃
なんとも
私好みの見場だ。
ワカゾーの軽さが消え
社会的責任の重さで
落ち着きのある
美中年だ。
こんなにも
私の理想のタイプを
実写化した人が
今までいただろうか……。
我がお館様は
人生の伴侶であるからして
外見が好みかどうかは
判断材料にはなっていなかった。
人生をできるだけ
安穏と、山谷無く
楽しく添い遂げる相手としては
最高にして
最良の好人物だ。
幸か不幸か
アイドルにのぼせたことはなく
好みのタイプと言えば
バレーボールの選手だった。
(その方も当然乍ら
色白で高身長の
超ハンサムボーイであった)
で、ここにきて
ドンピシャのピアニストさんに
出会ってしまった。
ため息も吐きたい放題だ。
19歳には19歳の
29歳には29歳の
ピアニストとしての
眩い輝きがある。
その流れを
一気に見てみても
演奏の変遷はともかく、
不惑の頃から
45歳位までのぶうにゃんは
頗る良い。
ピアニストぶうにゃんに
影を落とす前の
自信に溢れた頃
人生で遭遇することは
必然であって
偶然ではないそうですが
暗い影の足音が無く
明るい陽射しが似合う
この頃のぶうにゃんにも
翳りがない。
もう一つ
超特大のため息を吐いて
現実社会に戻ろう。
盛大に深呼吸のような
ため息を吐いて
洗濯物を取り込んで
アイロンかけしよう。
