あの日
忘れてしまうのが怖くて
必死で
ぶうにゃんの言葉を
訳してくださった方が
小さな声でお話したことを
書き留めた。
で、
ゴソゴソと
あの日のメモを
取り出してみた。
うひゃあ
記憶にあるより
かなり乱筆。
解読を進めると
この舞台では
嘘をつけません。
と書いてある。
大事な大事な
この世界で唯一
が抜けていた。
それでも
懐かしくて
読み返してみると
ぶうにゃんは
あの状況でも
ユーモアを忘れず
とても前向きだったと
胸が熱くなる。
トークタイムだったから
…と
前を見ないでメモを取った。
番組ではトークタイムの
一部が流れた。
どうも私のメモとは
違うところもある。
あの時
リハビリシューズを履いて
杖をつきながら歩く
貴公子ぶうにゃんの姿が
痛々しくて
鼻の奥がツーンとしたけど
今思うと
ぶうにゃんは前へ前へ
進んでいたから
明るく笑っていたんだね。
最後の
ファンに一言
改めて
ぶうにゃんは
とても
強くて優しい
スーパーマンみたいな人だと
思う。
ピアノの神様が
ぶうにゃんに
優しく微笑んでくださいますように。

