放送直後は
切なくて
涙を止めることができず
何度も見返す勇気が
出てこなかった。
半年過ぎた頃
やっと
もう一度見よう!
と思えるようになり
9ヶ月経った今
現実を現実として受け止め
胸の痛みにも
慣れてきた番組。
泣かずに見てみれば
珠玉の言葉が
溢れている。
鍵盤から伝わってくる振動や
弦の反響を捉えられないのです。
それまでは
できていた!
ということだ。
鍵盤に触れている時間は
どの位だろう。
多くのタッチは
数秒も無い。
ビブラートのマークがあれど
3秒から5秒程度ではないか。
ピアニストは忙しい
10秒間、
一つ場所に
指を置くのは
考えにくい。
その短い鍵盤と指が
触れ合う時間に
多くの情報が
伝わってくると
いうことだ。
ぶうにゃんにとっては
慣れ親しんだ
その感触の中の
振動や反響を
確実にキャッチしていた…
ということなのだ。
ピアノ本能は
(そんな言葉は無いか)
その振動や反響で
どのように弾くかを
瞬時に判断するのだろうか。
コンクール前の試弾で
ある程度の個体差を掴み
尚
その時のコンディションを
繊細に掴み取ると
いうことなのか?
やはり
ぶうにゃんは
天才なのであった。
プロピアニストだけでなく
ピアノに触れる方々は
当たり前なのかもしれないけど
こうして
感触を文字にしてくれる
天才ぶうにゃんは
ピアノと凡人を
細い細い糸で
結んでくれている。
