ある・ぱちーの様の

あの映画が浮かぶ。



細身の煙草が

葉巻に見えてくる。




お衣装は

お誂えのタキシード。



綺麗に撫でつけた

豊かな髪と

哲学的なお髭




ゆったりと

背を預けたのは

どんな椅子だろうか?



どうです……



人気が出ないわけがない。



物哀しいあのテーマソングが

聴こえてくるのは

私のバカ耳だけだろうか。




オーケストラと共演で

私の大のお気に入り

元帥の協奏曲一番を

御披露なさったか。

なさる前か。




演奏前も

演奏後も

私のような

純粋培養アンポンタンチンタンには

到底解らぬ

高潔な緊張感が

ぶうにゃんを包んでいるのだろう。



いやはや

美しい。




アルパチーノでなければ

威風堂々か…




この瞳には

魔物が潜んでいるやもしれぬ。



美しいという

罪深き若者の

未来よ



揚々と広がる海のように

深い悩みも哀しみも

総てを呑み込んで

幸せであれ



と今更ながら

願います。



やっぱ

アルパチーノ様の

あのテーマ曲が

お似合いだなあ。



結論


やはり

ぶうにゃんは

美しいのだ。


で、何か?