この頃のぶうにゃん
凄くすごーーーく
好き。
生まれ持った金髪なのか
歳と共に脱色したのか
水や風が変わったせいか
御苦労が言葉にならない程だったか
理由は一つではないだろう。
お鼻の高さや
頬の広さ
お耳の大きさ
肩幅の広さ
胸板の厚み
総てが
絵に描いたような
完璧さ。
なにより
チラリと見える
左手が良い。
指先が
私が思う
力強い音を生み出す
天才ピアニストそのもの。
ほつれた髪さえ
往年の純文学作家みたい。
潮騒
を書いた人とは
到底思えない最期だった
みしまさんも
清廉として
しなやかで
青い人だった気がする。
あんな激しさが
あったんだと
思ったテレビ映像を
思い出す。
ぶうにゃんも
一歩間違えれば
思想と規律に
がんじがらめになっていたと
そう考えただけで
ゾッとする。
自由で
優しくて
気品があって
知的で
ちょっと癇癪持ちの
芸術家ぶうにゃんに
ほつれた前髪が
良く似合っている。
