ここは
お江戸の
ぶうにゃん邸でしょうか?


お江戸の
恐らく一等地に
広い庭付き一軒家。


今の
リハビリシューズを履き
杖と奥様が
支えてくださりながらの生活は
無理なくできるのでしょうか。


まあ
一軒家というのは
最初からバリアフリーであるのは
ごく最近のお宅で
ぶうにゃん邸は
どうなんだろう。
建てた時は
今の状態は想定外だろうから。


駐車場から
邸内へ
安全に行けるのかしら?



まっ
私なんぞが
心配せずとも
スーパーウーマンの
奥様が
充分に考えていらっしゃるだろう。



ぶうにゃんは
西洋人だから
そもそもが洋風の造りなんだろう。


お庭に置いた
テーブルセットも
花置きも
縁側に雨戸や和室には
似合わない。


その向こうには
卓球台だ。


坊ちゃんがお使いになったらしい。


ぶうにゃんは
てっきり
この椅子に腰掛けて
優雅にコーヒーを…と
想像していたのですが
去年のドキュメンタリーでは
日本茶に梅干し、沢庵だった。


お茶の時間は
まさか私が愛して止まない
お煎餅と緑茶?



ポロポロする
ビスケットやクッキーより
どうせ零すなら
おかきだろう!と
同志ができたかのように
おやつを口に運ぶスピードが
早くなる。


大体
寒い国の方々は
塩辛い物がお好きと
勝手に思っている。


ボルシチも
塩胡椒の味付けだから
甘くはないだろう。


美味しいと感じるのは
甘い物より
塩っぱい物なのかなあ?


今は
奥様の手料理が
一番美味しいのだろう。


但し
病気もあるから
極めて薄味なのかなあ〜。


都会の喧騒を
忘れてしまうような
静かな森の中で
妙齢の貴公子がひとり
現在と過去と未来を
行き来している
…風のお写真なのでした。