移住直前。
だから
未だ二十歳そこそこの頃。
少年と青年の
境界線は
どの辺りなんだろう?
コンクールの頃を
自ら少年と曰う。
この頃は
少年から青年へ
闊歩しているのだろうか。
コンクールで優勝し
評価も得て
ピアニストとして
生きてゆくんだと
心を決めているだろう。
同級生は
未だ大学生だ。
勿論
彼の国と我が国の
大学生を一括りには
できない。
しかも
35年も前の事だ。
感情を抑えた瞳。
お髭のせいか
かなり口角を上げないと
笑っている様には見えない口元
ぶうにゃんは
いつまで少年で
いられたのだろう。
コンクールの時
19歳と聞いて
驚いた人は多かっただろう。
今、コンクールを席巻しているのは
当にティーンエイジャーが
多いけど
35年前のきーしん氏とて
子供らしいとは
言い難かった。
世に言う
アイスドールのように
ニコリともしない学生だった。
ぶうにゃんは
コンクールの頃は
年嵩に見え
移住してから
笑顔が明るくなり
30歳頃は又老生したような
風がある。
つくづく
ピアニストの人生は
早足で過ぎてゆくのかとも
思う。
もう少し
少年期を満喫させてあげたかったし
青年期を謳歌してほしかったけど
ピアニストとしての選択は
一つの後悔もなく
間違ってもいなかったんだろう。
顔立ちそのものは
45歳位が
一番好き。
既に
肩に故障を抱えていたんだろうか?
ほんの10年前なのに
随分ふっくらしてるね。

