一度だけ
好きな時間の
好きな場所に
行けるとしたら
絶対に
ぜーーったいに
1985年10月20日の
ワルシャワフィルハーモニーホールに
行きたい。
どんなに後ろでもいいから
あの時の
ぶうにゃん渾身の一曲である
協奏曲一番を
聴きに行きたい。
歴史の証人の如く
生で
あのコンチェルトを
聴きたい。
ぶうにゃんを
好きになってしまった頃
兎に角
サントリーホールで
協奏曲一番を聴きたいと
願った。
30年以上前
来日公演で
ぶうにゃんの演奏を聴いた人が
羨ましくて
羨ましくて
ついつい唇が尖った。
何度か
協奏曲一番を聴いていると
やはり
コンクールの最終審査で
ぶうにゃんが
ワルシャワっ子の
度肝を抜いた
神ピアノを聴いた人を
本当に羨ましく思った。
一度だけのお願いは
どうしたら
叶えて貰えるんだろう。
今後
もしかしたら
又協奏曲を
ご披露くださるだろうか。
無理は言えない。
体調を、見ながら
聴かせて頂ける曲を
有り難く
聴かせていただく。
解ってはいる。
都合40分の演奏は
かなり負担が大きいと思う。
……
ここまで書いて
たった一度の奇跡を
我が結婚生活を決定付けた
あの時でなく
ぶうにゃんの為に
使うならば
私の半生は
概ね幸せだったということかと
ふと思う。
だから
何の躊躇いもなく
叶うなら
あの時のワルシャワに!
と思う。
お館様に感謝だな。
ぶうにゃん
協奏曲一番は無理かもしれない。
バッハは如何だろうか。
いつか
私が
生でぶうにゃんの
素敵で雄弁な
バッハを聴くことが
できるだろうか?
欲張らずに
待つ覚悟は
できている。
もしも、それが
叶わぬ夢でも
ブルーローズを信じて
元気に生きていこう。
