時々変える

携帯の待ち受け画面。



ばっは翁を弾いたCDの

鍵盤の上に置いた手のアップが

頻繁に登場するけど

この

ニンマリぶうにゃんも

何度となく

私を待っていてくれる。



眩しそうな目と

お髭の下から覗く

にこやかに

柔らかく微笑む口元。



ぶうにゃんは

いつ

こんなお顔を

するのだろう。



いざ、出陣とあらば

こんなにリラックスできるのか?


そんなことを

思いながら

待ち受け画面を見ては

だらしなく笑う。



ぶうにゃんの

携帯の待ち受け画面は

何だろう?


着信音は?


アイコンは?



と永遠の謎が

頭の中を駆け巡る。



想像するに……


待ち受けは

買った時のままでは

なかろうか


着信音は

一生涯の愛を捧げた

しゅうまん  か。


アイコンは

コンクールの

優勝記念メダルだったりして



多分的外れな

答えを並べてみる。



ぶうにゃんの

生演奏を聴ける僥倖の秋まで

こんなことをしながら

待ってみる。