これが
世に言う処の
仁王立ちであったか……
立ち姿が
威風堂々として
威厳がある様。
…と言われると
いや
そこまでではない
…ような気もする。
何故か
この人は
腰が高過ぎる。
よって
風にさえ揺らぎ
人差し指一本で
倒すことも
不可能とは思えない。
ご自身は
如何だろうか。
風の強い日は
重心が高くて
ふらついたのでは
なかろうか。
内面は
相当頑固で
奥様は手を焼いたのでは?
と思うけど
この見た目が
不安定な姿は
思わず
手を出したくなる。
仁王立ちとは
対極だ。
ただ
芯は強い。
音楽の為に
祖国を離れ
ピアノを弾く為に
必要なことだけを
只管続けてきたんだろう。
浮世の風は
強くて冷たい。
若干重心が高い体躯で
これからも
仁王立ちして欲しい。
ずーっとずーっと後ろから
応援しているよ。
