夜な夜な
ぶうにゃんのピアノを聞きながら
私の唯一の趣味であり
ある意味!特技である
妄想の翼を大きく広げている。
 
 

私は
ピアノには性別があり
性格も千差万別であり
相性やご機嫌の良し悪しも
あるに違いないと
信じて疑わない。
 

 
(ピアノ経験者の方が聞いたら
 あぁ、アホらしと仰るだろう。)
 

 
だから小音量でピアノを聴きながら
本を読んでいると
つい気になることがある。
 
 
この時の演奏を主導しているのは
ピアニストなのか
ピアノなのか……
 
 
ピアニストにも
こんな風に弾きたい!
という自我があるだろう。
 

同じように
ピアノにだって
こう弾いて欲しい!
という魂があるのではないか。
 
 
主従関係が上手くいけば
神業のような演奏になり
ピアニストだけが思うままに
弦も切れよと弾きまくるだけなら
聴いた後何も残らない気がする。
 

時に優しく儚く
時には雄々しく高らかに
その時の私の思う通りの演奏こそが
どちらも並び立つ
丁度いい塩梅なんだけど。
 
 
 
勿論私の自己満足だし
平たく言えば妄想の果ての
架空のお話なのですが。
 
 
ってことで
私が何度聞いても
素晴らしいなあと思うのは
…いやいや大好きだなあと思うのは
コンクールの時の
英雄ポロネーズと
1995年のアンダンテスピアナートと
華麗なる第ポロネーズなのです。
 
 
ピアノもぶうにゃんも
双方が思う通りの
そして私が大好き!と思う
演奏なのですが
ピアノのプロにも
こんな風に好きな一曲があるのだろうか。
 
 
そして、そして
ぶうにゃんにも
渾身の…
満足のゆく
演奏があるのだろうか。
 
 
それは
ファンの思う曲とは
違うのかもしれない。
 

 
ピアノとピアニストの関係は
つかず離れず
五分五分がいいのかなあ?
 
 
謎は妄想と共に
増えてゆく一方だ。
 
 
 
 妄想は
やめられない!