ぶうにゃんは
微笑む時は
口元を柔らかく解くのに
緊張しているのかなあ。
時々
絶対、笑ってなんか
やるものか!
という
決意が滲み出る口元になる。
言葉の端々を切り取られ
嫌な思いでもしたのだろうか?
未だ二十歳前の
青年なのである。
ついこの間までは
少年だった。
そう思うと
傷つき易い心が
どれ程痛い思いをしたのだろうと
ついつい母心が痛む。
ただでさえ
自由になる事が少ない国の若者だ。
大人シャカイにも
当然不慣れだろう。
周りにいるのは
教授という名のミツバチと
護衛のお役目を仰せつかった
軍人さんだけ。
今、
想像しても
可哀想だと思う。
真一文字に
固く引き結ばれた唇が
明るくおおらかに開いて
楽しそうに笑う
ぶうにゃんのお写真は少ない。
去年の放送で
奥様とのツーショットは
若者らしくて
釣られて笑ったけど
残念ながら
ちょっとぶうにゃんらしく
見えなかったかなあ。
若い恋なんて
極めて普通のことだもん。
ぶうにゃん
決死の覚悟でお国を飛び出して
やっぱり良かったね。
今、
柔らかく笑うぶうにゃんが
一番素敵だね
きっと。
