ピアニストは

時々こんな風に

右手と左手が交差する。




ピアノの素養のない人間には

不思議で仕方がない。



鍵盤のほぼ半分で

右手の守備範囲と

左手の守備範囲にすれば

いいと思うのですが

野球のセンターが

ライトフライを取るみたいに

大きく交差することもある。



フレーズというものがあって

その繋がりで

あんな風にする事と

理解はするのだけれど

どうも合理的には

見えない。



芸術には

合理性などという

無味乾燥な物は

必要無いんだろう。



ただ

不合理とも思える

この両手の交差をする

ぶうにゃんは

堪らなく素敵だ。



無理をしているようには見えず

流れるように

美しく弾く。



贔屓の引き倒しと

笑われようと

この自論を曲げるつもりは

サラサラ無い。



ペダルの踏み方も

独特で大好き。



今は

仕方なく

出来る様に

ペダルを踏んでいるけど

昔の動画では

本当に自由に踏んでいる。


CDで聞こえるほどに

力強く踏んでいる。


あのペダル操作が

ぶうにゃんの真骨頂だと

評する方もいらっしゃる。


もしかしたら

ぶうにゃんのペダル操作は

独特なのかもしれない。



交差する手と言い

リズミカルに力強く踏むペダルと言い

ピアニストぶうにゃんは

堪らなく

魅力的で複雑怪奇な

貴公子なのだ。