私のぶうにゃんミュージアムの

所蔵品は

決して多くはない。


それでも

その中で大好きな物がある?



言わば

非常持ち出し袋に入れたい

(今はまだ入れていない)

或いは

今際の際に傍に置きたい物だ。



いつか

いつか…

手に入れたいと

一年程待ち続け

オークションでなんとか入札した

東京リサイタルの

レーザーディスクを

ダビングしたディスク。



コンクールに比べると

最初の一音が

多少金属音に近い気がする。


コンクールよりも

余裕らしきものも

感じるけれど

それも

素人の空耳かもしれない。



どちらが好きかと言えば

迷う事なく

コンクールの演奏なんだけど

コンクールのは

動画サイトで閲覧可能だ。



東京リサイタルは

音源はあるけど

動画つきのものは

第二第三楽章のみだ。



だから

一枚だけなら

これを持ってゆく。



そして

付箋だらけの

ぶうにゃんの著書。



勿論他にも

大切な物はある。



今は

平穏で幸せだから

持って行きたい物も

生きる為というより

楽しむ為の物だ。



一番好きな物が

ぶうにゃんのディスクだという

今の私は

かなり幸せなんだと思う。



ドキュメンタリーを

録画したディスクを

どうしたものか。



最終的には

ぶうにゃんは

強い意志を貫いて

困難を乗り越えつつある

というドキュメンタリーではある。


でも

あまりに切ない。



もう少し時間が経てば

切なさが和らぐかと

時々HDDをポチッとしかける。


でも

やっぱり未だ胸が痛い。



想像を超える苦悩と努力で

ぶうにゃんは

この艱難も乗り越えるだろう。



それでも辛い。


今は未だ

非常持ち出しリストに

入れられない。


非常持ち出し袋は

然程大きくないのに



大掃除なんぞしようものなら

入れたい物が増えそうだから

小掃除にしておこう。



我ながら

なかなかの言い訳ができた。