凡人は
このように
5本の指其々を
伸ばしたり曲げたりしながら
強弱をつけて
鍵盤を叩くなどという
神業はしたことはないし
恐らくできはしない。
できないとなると
気になるのが
人間てものでしょう。
今日は
ピアニストの
親指の付け根の
膨らんだ所は
一般peopleより
格段に発達しているのか
気になってしまった。
音符が御行儀よく
五線紙を順番に
登ったり降りたりせず
ジャングルジムから飛び降りたり
ピーターパンみたいに
ヒラリと空に駆け上がったり
するような
鍵盤をいくつも飛び越える時
そしてその指で
音を出す時は
多分このふっくらした
親指の付け根を使うんだろう。
他の指で
強い音や可憐な音を弾き分ける時は
どこにポイントがあるんだろう。
手の甲ではなさそうだけど
早い動きの時は
良い働きをしそうだ。
やはり
手首や肘、肩だろうか。
其々の指の付け根にも
小さな膨らみはある。
人間という精密機械は
頭からの指令に従って
細かい動きもするけど
囲碁将棋宜しく
ピアニストは今弾いている音の
いくつか先の音を
指令しているんだろう。
指の運びには
計算された動きがあると
先日のぶうにゃんの番組で
教えていただいた。
それを
片手だけでなく
両手で弾き分ける。
ピアニストの頭の中は
スーパーコンピュータだ。
そう思いながら聴くと
楽器演奏は
本当に
有り難く素晴らしい。
楽譜通りに弾きながら
自分なりの解釈を加えて
音楽に色と風味を付けるなんて
やはりピアニストは…
ぶうにゃんは
神様に愛されているんだ。
私のような
ミソッカスからは
ただ、ただ眩しくて
遠い世界の人に思える。
10本の指を
自由自在に鍵盤の上で
音を豊かに彩ってくれる
演奏会……
又行きたいなあ。
いや
行くぞ!
2000人の人が
音の湖に漂うような
コンサートに
絶対又行くぞ。
