そもそも夢なんて
脈絡が無く
現実味も無く
意味が無い。
しかーーし
今日目覚めた時の幻は
あまりに『夢』過ぎた。
なんと
40歳位のぶうにゃんが
マラソン選手のように
ランニングに半パンで
よーいドンのポーズをしていた。
折角ぶうにゃんが
遠路はるばる海を越えて
拙宅にお越しくださったのに
長ーい足を
半パンからニョキニョキと出し
ランニングから白いお肌を
これでもかと見せていた姿に
たまげた。
…でビックリして
目が覚めた。
でも白いソックスを履いていた
というのは覚えている。
よーいドンの前後は
全く記憶にない。
先日前のめりで
駅伝の予選会を見たからか
将又
満身創痍のぶうにゃんが
元気になってほしいと
願っていたせいか。
私の儚い夢は
よーいドンで終焉となり
なーんだ、夢か
そりゃそうだよね……
と相なった。
何時ぞや読んだ雑誌に
東京でのリサイタルの合間に
ジムでトレーニングを
していた
と書いてあった。
ピアニストって
体力が必要なのねん!
と拍手したのだけれど
真実は藪の中であります。
肩が痛み始めても
騙し騙し演奏していたようだし
遺伝性の糖尿病なら
膵臓機能に問題があったはずだから
インスリンを打っていたことも
考えられる。
壮絶だなあ。
そんなこんなで(どんな?)
丈夫で健やかな身体のぶうにゃんに
戻してあげたかった。
肩も足も膵臓も
何の心配もなく
ピアノに向かえたらいいなあと
心底思った。
さりとて
芸術家ぶうにゃんに
走れ!とは言えまい。
次に見る夢では
奥様と手を繋いで
綺麗な公園をお散歩する
優雅な姿でお目にかかりたい。
私の出番?
大きな木の
大きな葉っぱがいいな。
遠くから歩いて来るのが見えて
遠くに去ってゆく
後ろ姿が見えるように。
でも
葉っぱでは
唯一の生きがいのオヤツが
食べられぬ。
ベンチに座って編み物をする
オバハンにしよう。
ぶうにゃんが
痛い思いをしていませんように。
