何にビックリしたかって
燭台に驚いた。
八つ墓村ではない。
電気は無く
月明かりでは足りない
ピアノの周りを
2本の蝋燭で照らしたんだね。
楽器博物館所蔵の
富裕層のステータスと言える
おピアノ。
中には右側の
今はメーカー名が燦然と輝く場所に
飲み物かハンカチを置いたのかと
ワカランチンが想像する
円盤形の台が付いた
ピアノもあった。
今のロゴより武骨で
見覚えがあり
馴染みがある古いロゴ。
お教室のオルガンは
このロゴだったなあ。
その頃のサラリーマンの
平均初任給の3倍から4倍のお値段。
お家にピアノがあるのは
お金持ちの一人娘だけだと
相場は決まっていた。
市井の平民は
遠巻きにピアノを弾くお友達を
フランス人形みたいだなあと
うっとり見てたっけ。
電子ピアノも思っていたより
以前から出回っていたらしい。
シンセサイザーは
昔から電子機器でした。
そうそう、
駅ピアノ。
駅ピアノは
今年はカワイのグランドピアノでした。
丁度調節をしていました。
その後は祝日だったからか
ひっきりなしに
誰かが弾いていました。
足を止める人
思わず拍手する人
音楽は
少数の人の為ではなく
その時必要としている人に
優しく寄り添い
抱きしめてくれるんだなと
温かい気持ちになりました。
楽器博物館をのんびり周り
外国の楽器も見て
世界には似たような楽器が
あるものだと思いましたが
日本の楽譜は違った。
尺八の楽譜?
これを楽譜というのか
謎ですが。
叩いたり吹いたりするだけの
単純な楽器から
複雑怪奇で美しいピアノが
この世に生まれたのは
産業革命にも負けない
奇跡に思える。
働きながら
手近な物で音を鳴らしていたのに
突然(でもないけど)
鍵盤楽器と楽譜が生まれ
その頃も
名士のお宅の皆さんの為に
音楽があったんだなあ
と一人150年以上前の生活を
想像していた。
そんなこんなで
コンサートの時間になりました。
コンサートのお話は
又、明日。
ピアノは女性に似ている。
ぶうにゃんが
ピアノに恋した気持ちが
ほんのちょびっと
解る気がした。
美人さんや
カワイコちゃんが
いるのかなあ。
気難しくて
優しくて
大地の母みたいな
素敵なピアノに
沢山出会えた。
美しい音を持つ
美しい姿の
美しいピアノ。
私も恋をしています。
勿論
ピアノをより一層
美しく彩るぶうにゃんのことも
大好きです。



